住宅メーカーとの2つの交渉術
見積もりの価格交渉には、総額1ページ目交渉法と詳細ネチネチ交渉法という2つのアプローチ方法があります。
総額1ページ目交渉法
この交渉法では、見積書の1ページ目に記載されている総額のみに注目し、詳細な内訳には触れません。
見積書の2ページ目以降には、躯体工事や外部工事、内部工事、設備工事などの個別の項目が記載されています。
総額1ページ目交渉法では、相手に対して2ページ目以降は見せずに、総額のみに焦点を当てて交渉を進めます。
この交渉法では、見積書には詳細な情報が書かれているものの、それを無視して「総額が高すぎて予算に合わない」と主張し、価格の引き下げを要求します。
実際にこの方法は効果的であり、相手の専門領域の知識が必要な2ページ目以降に巻き込まれることなく、価格交渉を進めることができます。
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詳細ネチネチ交渉法
詳細ネチネチ交渉法では、見積書の詳細な内訳を徹底的に確認し、それを基に交渉を進めます。
この方法はやや高度なテクニックを要しますが、設計者との打ち合わせ内容をしっかりと覚えている人にとっては有効です。
見積書の確認方法としては、住宅メーカーが提出した見積書には誤りが含まれることがありますので、細部まで注意深く確認する必要があります。
この交渉法では、具体的な内訳を把握しており、それをもとにして価格交渉を行います。
例えば、特定の工事項目が値段が高すぎると思われる場合、その工事に対する根拠や理由を問い詰め、値下げの交渉を進めます。
詳細ネチネチ交渉法はやや複雑なものですが、十分な情報を持っていれば効果的な手法です。